保険の更新時に見直しをして、少しでも安くしたいのですが・・・。
このような悩みを解決します。
どうも、はしくれFPのオカモン(@okamon55)です。
自動車保険の補償内容、確かに分かりにくいですよね!
そして補償額もいくらに設定すればいいのか悩むところ・・・。
そこで、FP歴20年以上の私が、1つずつ説明していきます。
そしておまけとして、私が実際に加入している自動車保険の補償内容と補償額を明らかにしていくので、参考にしてください!
自動車保険とは

自動車保険は『強制保険』と『任意保険』に分けられます。
皆さんの会話に出てくる【自動車保険を選ぶ】とか【自動車保険の更新】というのは、『任意保険』を指しています。
自動車保険の体系図としては下記のようになっています。
自動車保険の体系図
強制保険 | 自賠責保険 | |
任意保険 | 賠償責任保険(相手への補償) | 対人賠償責任保険 |
対物賠償責任保険 | ||
傷害保険(自分への補償) | 人身傷害補償保険 | |
搭乗者傷害保険 | ||
自損事故保険 | ||
無保険車傷害保険 | ||
車両保険 |
それぞれ説明していきますね。
自賠責保険とは

強制保険とも言います。
理由は、車を購入時または車検時に強制的に加入するからです。
法律でも加入が義務づけられています。
車種や保険期間によって保険料が変わります。
補償内容は、被害者1名につき傷害120万円、死亡・後遺障害3,000万円(常時介護の場合は4,000万円)です。
後遺障害は程度に応じて第1級から第14級まで等級が決められ、傷害に応じた保険金が支払われます。
賠償責任保険とは

相手への補償をする保険で、対人賠償責任保険と対物賠償責任保険に分かれます。
対人賠償責任保険
自動車事故により相手にケガをさせたり死亡させた場合に相手への賠償として備える保険です。
賠償額が自賠責保険の補償額を超えた場合に足りない分を補います。
保険金額は高額賠償に備えて『無制限』が一般的です。
『無制限』以外選べない場合もあります。
対物賠償責任保険
自動車事故により他の車両や家、壁、ガードレールなどを壊した場合に備える保険です。
壊してしまったモノだけでなく、店舗の場合だと修繕に伴う休業補償なども賠償の対象になります。
保険金額はこの場合も『無制限』が一般的です。
実際に事故の相手が電車などの場合に、1億円以上の損賠賠償責任が発生した事例があります。
5,000万円という選択肢もありますが、保険料的にはおそらく数百円しか変わらないので、それなら無制限にした方が安心です。
傷害保険とは

自分への補償をする保険で、次の4つがあります。
・人身傷害補償保険
・搭乗者傷害保険
・自損事故保険
・無保険車傷害保険
人身傷害補償保険
自動車事故による自分や同乗者のケガや後遺障害などを補償する保険です。
契約の車に搭乗中の事故のみ補償するタイプと、それ以外の車に搭乗中の事故も補償するタイプがあります。
当然、契約以外の車に搭乗中の事故も補償するタイプの方が保険料は高くなりますね。
保険金額は3,000万円や5,000万円を選択することが多いです。
ただ、生命保険や医療保険に加入しているのであれば、高額な保険金額にする必要はありません。
このタイプだと歩行中の自動車事故も補償されます。
もちろん生命保険や医療保険には入っていますよ。
なので現在は保険金額5,000万円にしていますが、実際のところは3,000万円でもよかったかなと思います。
搭乗者傷害保険
契約の自動車事故により運転者・同乗者が死傷した場合の補償をする保険です。
人身傷害補償保険の上乗せと考えることもできます。
そのため治療が終わってない場合でも速やかに保険金を受け取れます。
私は保険金額を1,000万円にしています。
0円(補償をつけない)という選択もアリです。
自損事故保険
契約の車による自損事故(電柱衝突や転落)で運転者・同乗者が死傷した場合の補償をする保険です。
自賠責保険でカバーできる場合や、人身傷害で補償される場合はそちらの保険で補償されます。
保険金額は被保険者1名につき1,500万円(要介護の重度後遺障害の場合は2,000万円)です。
無保険車傷害保険
自分に対して賠償する事故の相手が「保険に入ってない」「補償内容が不十分」な場合の補償をする保険です。
保険金額は被保険者1名につき2億円です。
車両保険とは

自分の車の修理費等を補償する保険です。
盗難や自然災害(地震・噴火・津波は除く)で車に損害が発生した場合も保険金が支払われます。
車両保険は選択する要素がいくつもあり、また保険料も高いため、自動車保険の中でも個人の判断が分かれるところです。
車両保険をつけるかつけないか
一般的には、新車から年数が経つにつれて車両保険をつけなくなる傾向にあります。
また自動車のローンが残っている場合や、日常的に車を使用する人は車両保険の必要性が高まります。
車両保険は保険料が高いので、保険料を負担できるかどうかで最終的に補償をつける・つけないが決まる気がします。
エコノミー型か一般型か
補償範囲が限定されたエコノミー型は補償範囲が広い一般型に比べて保険料は安くなりますが、相手が不明の場合(単独事故や当て逃げ)は補償が受けられません。
最初は一般型で、年数が経てばエコノミー型に変更することもできます。
そのまま4年目も継続しています。
ただこれから先、エコノミー型に変更する可能性はあるかなと思います。
免責金額はどうするか
免責金額とは、自己負担金のことです。
事故の際には修理費用から免責金額を引いた額が保険金として支払われます。
免責金額が大きいほど、保険料は安くなります。
1回目の事故は5万円の自己負担、2回目以降の事故は10万円の自己負担という意味です。
保険金額はどうするか
車両保険の保険金額は時価相当額で決まるので自由に決められません。
保険会社が決める保険金額の範囲内で設定することになります。
特約について

特約は保険会社によっても様々、種類も多いですが、ここでは私が加入している特約について説明します。
家族運転者等の年齢条件に関する特約
家族で運転する人の年齢条件を限定することで、保険料が安くなります。
年齢条件は保険会社によって異なります。
家族の中で誰が運転するのかを確認して、その中で【最も若い人の年齢】に合わせましょう。
弁護士費用補償特約
相手に過失が100%ある自動車事故(いわゆるもらい事故)の場合は、保険会社は示談交渉できないので、自分で相手の保険会社と交渉することになります。
その際に争訟費用が生じると自己負担になってしまうので、このような場合の費用負担を補償する特約です。
対物差額修理費用補償特約
相手の車の時価額よりも修理費用が上回った場合に、その差額分を補償する特約です。
例えば、時価50万円の車の修理費用に80万円かかった場合、差額の30万円が支払われます。
個人賠償責任危険補償特約
日常生活の中で偶然な事故により法律上の損害賠償責任を負った場合に、保険金が支払われる特約です。
最近は自転車保険が話題になってますが、自転車保険はこの個人賠償責任補償保険と傷害保険を組み合わせた保険になります。

まとめ

本記事では、自動車保険の補償内容について説明しました。
主な補償内容はこの7つでしたね。
➀対人賠償責任保険
➁対物賠償責任保険
➂人身傷害補償保険
➃搭乗者傷害保険
⑤自損事故保険
⑥無保険車傷害保険
⑦車両保険
似たような言葉が多いので間違いやすいですが、1度理解しておくと保険料を安くする際にも役立ちますよ!
・主な補償は7つ
・保険料を安くするには車両保険の選択がキモ
・特約も含めて補償内容を検討しよう
自動車保険の等級が低いうちは保険料が高いので支払いも大変です。
少しでも保険料を安くするために、しっかり補償内容を理解し、自動車保険の一括見積りを利用しましょう!
