最近でこそFP(ファイナンシャル・プランナー)の知名度は上がってきましたが、私が資格を取得した20年以上前は、ほとんどの人が知りませんでした。
多少聞いた事がある人でも、「お金にまつわる・・・何か?(笑)」という程度の曖昧なイメージだったと思います。
本記事は、こんな人にオススメします!
FP(ファイナンシャル・プランナー)が何なのか、そもそも知らない。
FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格について詳しく知りたい。
以下、まとめてみましたので、どうぞご覧ください。
FP(ファイナンシャル・プランナー)とは
一言で言うと、「お金の専門家」の事です。
ただお金と言っても、幅広いですよね。
夢や希望を叶えるための計画から実行まで、経済面からアドバイス等のお手伝いをする人の事を指します。
そのため、FP(ファイナンシャル・プランナー)は次の6つの分野について知識を習得する必要があります。
FP(ファイナンシャル・プランナー)の6つの分野
1.ライフプランニング・リタイアメントプランニング(退職後のセカンドライフ)
マイホーム取得や住宅ローン、子供の教育資金作り、老後の生活設計など、ライフプランを実現するための考え方や、社会保険、年金の仕組みなどを学びます。
専門資格(社会保険労務士、DCプランナー)
2.金融資産運用設計
金融、経済、金融商品、資産運用に関する知識を学びます。金融市場や投資の基本について学ぶ事により、リスク、リターンについて分析と判断ができるようになり、自分で行う資産運用に自信を持つ事ができます。
専門資格(証券外務員)
3.不動産運用設計
不動産と法律や、不動産の購入・譲渡などの税金について学びます。賃貸管理など不動産の有効活用や、不動産投資信託(REIT)など、資産形成に不可欠な知識も含みます。
専門資格(宅地建物取引士、不動産鑑定士)
4.リスクと保険
生命保険、損害保険などの仕組みや、保険の種類、見直しについて学びます。自分で必要な保障を見極め、最適な保障の選択をする知識が身につきます。
専門資格(保険募集人)
5.タックスプランニング(節税対策)
所得税、法人税を中心とした税金に関する知識を学びます。年末調整や、確定申告で税金が戻ってくる仕組みが理解できます。
専門資格(税理士、公認会計士)
6.相続・事業承継
相続税や贈与税の仕組み、財産評価などの納税対策だけでなく、遺言と遺産分割、事業承継の方法について学びます。
専門資格(税理士、中小企業診断士、行政書士)
例えば、税金であれば「税理士」、不動産であれば「宅地建物取引士」など、各分野の専門である資格は別に用意されています。
実は、これらの資格がないFP(ファイナンシャル・プランナー)が専門業務を行うのは法律で禁止されています。
FP(ファイナンシャル・プランナー)は特定分野の専門家とは異なり、バランス良く全般的な知識を身につけ、包括的にコンサルティングやアドバイスのお手伝いを行うのが特徴です。
そしてより深い専門知識や、手続きに資格が必要な事に関しては、人的ネットワークを活かして税理士や社会保険労務士を紹介する事もできます。
FP(ファイナンシャル・プランナー)になるための資格
FP(ファイナンシャル・プランナー)は職業の名称で、資格が無くても名乗る事ができます。
ただ実際には、金融に関する幅広い専門的な知識が求められる事から、FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を取得するのが一般的です。
FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格の種類
国家資格 | 民間資格 |
1級FP技能士 | CFP |
2級FP技能士 | AFP |
3級FP技能士 | - |
国家資格であるFP技能士、民間資格であるAFP、CFPがあります。
FP技能士
FP技能士には3段階のレベルがあり、易しい順に3級、2級、1級です。
FP技能士の資格試験は日本FP(ファイナンシャル・プランナーズ)協会と、金融財政事情研究会(きんざい)の2団体が実施しています。
一度合格した資格に有効期限はなく、更新の必要はありません。
AFPとCFP
AFP、CFPには2段階のレベルがあり、易しい順にAFP、CFPです。
AFP、CFPの資格試験は日本FP(ファイナンシャル・プランナーズ)協会が実施しています。
AFP、CFPには、FP技能士とは違い、資格の有効期限があります。
2年ごとに所定の継続教育や実務研修を修了したFP(ファイナンシャル・プランナー)のみが資格を更新できます。
毎年のように行われる税制改正など、常に最新の情報にアップデートする事が求められています。
資格の難易度と試験の合格率
2級FP技能士がAFP、1級FP技能士がCFPとほぼ同等の水準です。
試験の合格率はおよそこのようになっています。
3級FP技能士・・・70%程度(資格全体でも易しいレベル)
2級FP技能士・・・40%程度(国家資格の中では易しいレベル)
1級FP技能士・・・10%程度(他の難関資格と同レベル) ※学科試験
FP(ファイナンシャル・プランナー)になると何が変わる?

FP(ファイナンシャル・プランナー)になるための学習内容は、金融商品、不動産、住宅ローン、年金、税金、相続などのお金にまつわる幅広い知識が含まれています。
ここで習得した知識は、仕事はもちろん、家庭でも役立つものばかりです。
年代を問わず、誰でも必要不可欠な知識なのに、学校では教わる事のない身近な”お金”の知識を習得できる事は「ファイナンシャル・プランナーになった」という事以上に、人生にとって大きな収穫となります。
おわりに
1.FP(ファイナンシャル・プランナー)とはお金の専門家
2.国家資格と民間資格がある
3.知識の習得は人生に役立つものばかり、得るものは大きい
いかがでしたでしょうか?