どうもオカモン(@okamon55)です。
東日本大震災から10年というタイミングで、映画『Fukushima50』をU-NEXTで観ました。
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日本人としてこの災害を風化させず、後世に伝え、日本人であることのすばらしさを感じるためにも一見の価値ある映画です。
映画『Fukushima50』のあらすじ

マグニチュード9.0、最大震度7という巨大地震が起こした想定外の大津波が、福島第一原子力発電所(イチエフ)を襲う。浸水により全電源を喪失したイチエフは、原子炉を冷やせない状況に陥った。このままではメルトダウンにより想像を絶する被害をもたらす。1・2号機当直長の伊崎ら現場作業員は、原発内に残り原子炉の制御に奔走する。全体指揮を執る吉田所長は部下たちを鼓舞しながらも、状況を把握しきれていない本店や官邸からの指示に怒りをあらわにする。しかし、現場の奮闘むなしく事態は悪化の一途をたどり、近隣の人々は避難を余儀なくされてしまう。
官邸は、最悪の場合、被害範囲は東京を含む半径250km、その対象人口は約5,000万人にのぼると試算。それは東日本の壊滅を意味していた。
残された方法はベント。いまだ世界で実施されたことのないこの手段は、作業員たちが体一つで原子炉内に突入し行う手作業。外部と遮断され何の情報もない中、ついに作戦は始まった。
皆、避難所に残した家族を心配しながら-
-映画「Fukushima50」公式サイトより抜粋
映画『Fukushima50』の主なキャスト
伊崎利夫(佐藤浩市) | 福島第一原発1・2号機当直長 |
吉田昌郎(渡辺謙) | 福島第一原発所長 |
前田拓実(吉岡秀隆) | 5・6号機当直長 |
浅野真里(安田成美) | 緊急時対策室総務班 |
大森久夫(火野正平) | 管理グループ当直長 |
野尻庄一(緒方直人) | 発電班長 |
竹丸吾郎(段田安則) | 東都電力フェロー |
内閣総理大臣(佐野史郎) | |
福島民友新聞記者(ダンカン) |
映画『Fukushima50』の感想

映画として脚色されている部分はあるにせよ、正直言って政府官邸の後手後手対応やドタバタ感はどうでも良かったです。
それよりも見どころは、世間に伝わっていない原発事故の最前線での出来事や、そこで決死の想いと覚悟で奮闘する人々です。
注目すべきは人の感情の”揺れ“です!
原発事故からわれわれが学ぶこととは?
自らの命をかけて原発を守った人々がいたこと、自己犠牲の上に現在が成り立っている事実を忘れるべきではありません。
もし、第二原発が爆破していたら・・・5,000万人が被爆し、東京を含め東日本には人が住めなくなっていたのです。
まさに国家がなくなる可能性があったこと、再び繰り返すことがないように後世に伝える役割が私たちにはあるんだと感じました。
原発事故は終わっていない
まだ復興途上で住み慣れた家に戻れない人もいて、現在も進行中です。
被災した方の悲しみや心の傷が癒えることはないかもしれませんが、国として最大の支援をする必要がありますね。
リーダーのあるべき姿とは?
極限の精神状態の中、吉田所長、伊崎当直長を中心に描かれている人間関係は見どころの1つです。
部下を守るために政府官邸と戦う所長、部下を絶対に見捨てない当直長、最高です!
実際に犠牲者を1人も出さなかったことは称賛に値します。
観ると思い出す人もいるかも・・・?
実際に被災した人にとっては、悲しく受け入れがたい現実です。
映画を観ることで、当時の出来事を思い出す人も多いでしょう。
場合によっては『観ない』という選択もあるのかもしれないとも感じました。
映画『Fukushima50』の心に残ったセリフ
「俺たちは、何か間違ったのか・・・」
吉田所長と2人でタバコを吸いながら、伊崎当直長が発した言葉です。
極限の中、使命感で原発事故対応をするわけですが、当然正解など分かるはずもなく自問します。
間違ったとすれば、人間が自然を甘く見ていた、自然を支配したつもりになっていたこと。
そのために起こった災害だということを強く認識させられます。
まとめ

本記事は、U-NEXT観た映画『Fukushima50』のレビューを書きました。
・この災害を風化させてはいけない
・被害拡大を防ぐために命をかけて原発を守った人々がいたことを忘れてはいけない
・災害から何を学んで、次にどう活かすのかが大事なこと
東日本大震災では、九州の沿岸にも津波注意報が発令されました。
九州新幹線全線開通の前日に起こった震災により、イベントや関連CMは自粛されたのを今でも覚えています。
しかしながら季節は変わり、被災地にもこれまでと変わらず桜が咲くのです。
原作は「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」です。
2020年11月6日に発売されました!