家計簿つけても続かないんだけど!
何かいい方法は?
こんな悩みが解決できる記事になっています。
確かに家計簿ってなかなか続かないですよね?
結論を先に言うと、ライフプランニング表を作る事により、現在だけでなく、将来にわたっての家計(資産)状況が一目で分かるようになります。
本記事はExcelを使って、家計簿とは違うライフプランニング表を作成し、家計管理をする内容です。
家計簿で挫折した経験がある人
ライフプランニング表の作成に関心がある人
FP歴20年以上の私が、今も実践しているライフプランニング表を使った家計管理術をお
伝えします!
家計簿とは

まず、家計を管理する手段としてすぐに思いつくのは、家計簿ですよね。
家計簿とは、家計の収入と支出を記入する帳簿の事です。
家計簿のメリット
・月々(日々)の収支が把握できる
・家計を節約する意識が芽生える
家計簿のデメリット
・レシート等を見て費目を分けたりがめんどくさい
・過去~現在の把握がメイン
家計簿が続かない大きな理由が、いつ何にいくら使ったかを細かく把握しようとして面倒になるということだと思います。
把握はやり方によっては、もっと大雑把でも大丈夫です。
ライフプランの必要性
ライフプランとは、人生をどのようにデザインしたいのかを計画することです。
人生設計と言ったりもします。
人生において発生しうるイベントを考え、どんな準備が必要かを把握します。
そしてライフイベント表として設計します。
結婚、出産、住宅購入、子供の進学・就職、旅行、車の買い替え、退職など
お金の収支を把握する
ライフイベントを達成するためには、お金がかかることが多いです。
お金が必要になるタイミングや金額を把握し、キャッシュフロー表に落とし込んでいきます。
キャッシュフロー表とは
現在の収支状況と今後のライフプランを基に、将来の収支状況を予想し、その結果増減する貯蓄残高の推移を時系列にした表のことです。
ネットで探せばたくさんのキャッシュフロー表が出てきますが、これらは基本的に年単位のものばかりです。キャッシュフロー表を月単位に変更することで、一般的な家計簿の役割を果たすことができます。
ライフプランニング表=ライフイベント表+キャッシュフロー表
収入と支出の口座をまとめる
各家庭で収支を把握する方法は自由ですが、基本的には収入と支出の銀行口座をまとめないと難しいと思います。
例えば共働き家庭で、家賃と光熱費は夫負担、食費と日用品などの雑費は妻負担、貯蓄も別々などとしていると、毎月の収支はもちろん、将来の収支も把握できません。
新しく銀行口座を作って、収入(家に入れるお金)と支出(生活費)をまとめて把握できるようにするのがベストです。
Excelが便利
ライフプランニング表はExcelを使って作成しましょう。
自分で作成することで愛着も湧きますし、いつでも自由に変更できます。
あなただけのライフプランニング表ができあがるはずです。

ライフプランニング表を作成

では実際に、ライフプランニング表を作成していきましょう。
ライフイベント表の作成
まず、データから入力します。
これは例です。
➀西暦、➁年号/月、➂家族構成と年齢、④ライフイベントを記入します。
表から家族の年齢(誕生月)、また令和3年4月に一郎が小学校入学、令和3年7月に車を購入する予定があることが分かります。
キャッシュフロー表の作成
ライフイベント表の下に作成します。
収入、支出の順に記入します。
⑤収入
収入がある人の名前
その他(収入)
収入 計
⑥支出
預金
夫 小遣い
妻 小遣い
食費
家賃
光熱費
保険料
教育費
カード
その他支出
支出 計
支出項目は各家庭によって変わると思いますが、銀行口座から引き落とされる項目を中心に作成すると把握しやすいです。
また、光熱費は電気、ガス、水道と分けてもいいですし、カードの内訳をそれぞれ作成してもOKです。
ただし、支出の一番上は”預金”で固定しましょう。
収入から預金を差し引いた残りで支出を賄うイメージを持つためです。
収入-預金=支出 (預金を先に確保)
収入-支出=預金 (毎月お金が残ったら預金のはずが・・・残りません!)
⑦【支出 計】の下に、【収入-支出】が計算できるようにします。
ここで、1ヵ月の収支がプラスなのかマイナスなのかが分かります。
⑧通帳残高記入欄を作成し、計算式を入れます。
計算式:(当月)通帳残高=前月通帳残高+収入計-支出計
収支を銀行口座でまとめている場合は、月末時点での通帳の残高と表の通帳残高の数字が合っているか確認しましょう。
一致しなかった場合は、収入か支出のどこかの項目の数字が間違っているので、見直してみましょう。
預金残高表の作成
キャッシュフロー表の一部として、預金残高表を作っておくと、預金がいくらあるのか一目で分かるので便利です。
⑨預金残高
住宅
車
教育資金
旅行
預金 計
この項目も各家庭で変わると思います。
項目を『金融機関別』にする方法もありますが、そうすると金利の違うところに預けていることになります。
私は少しでも金利の高いところにまとめて預けたいと考えていて、実際そうしているので、その内訳を『目的別』で管理するようにしています。
当月の【預金 計】=前月の【預金 計】+支出欄の【預金】になっているか確認しましょう。
⑩総合計
【通帳残高】+【預金 計】の数字を入れます。
ここの数字がマイナスにならなければ、家計が赤字に転落することはありません。
もし将来のどこかでマイナスになっていたとしても、これから対策を考えることができます。
家計簿では分からない将来的視点がここにあります。
数字を入力する
項目のデータが入力できたら、表を整えて数字を入力します。
≪ライフプランニング表の上部≫
ライフイベント表~キュッシュフロー表(収入、支出の一部)
≪ライフプランニング表の下部≫
キャッシュフロー表(支出)~預金残高表、総合計
将来の数字は、予測できる範囲で入力します。
分からない場合は、とりあえず現状維持の数字で構いません。
この表では、インフレ率や利息等は加味していません。
将来のキャッシュフローが把握できる
これでライフプランニング表はひとまず完成です。
“ひとまず”と言うのは、今後も毎月の収支の入力をしつつ、ライフイベントや収支に変更が発生した場合には、その都度入力していく必要があるからです。
例えば、子供の進学は時期が決まっていますが、車の購入や旅行といったイベントは、その時の状況によって変わってきますよね。
これからの収支状況によって、ライフイベントの実施やタイミングを考えることができるようになります。
どのくらい先までライフプランニング表を作るか
正直これが正解!というのはありません。
「子供が成人するまで」とか、「住宅ローンが終わるまで」などイベントの節目に合わせる方法もあれば、「10年後」、「20年後」という方法もあります。
おわりに
本記事は、失敗しない家計管理術として、ライフプランニング表の作り方をFP歴20年以上の私が実際に行っている方法を踏まえながら書きました。
・将来の収支把握のためには、ライフプランニング表の作成が全ての始まり
・ライフプランニング表は月単位で作成する。
・ライフプランニング表=ライフイベント表+キャッシュフロー表
・ライフイベントなどの見直しを定期的に行う。
毎月の家計を管理、そして将来の収支を把握して、ライフイベントをぜひ叶えてください!