子供が高校に自転車通学しているけど、自転車保険に加入した方がいいの?
こんな悩みが解決できる記事になっています。
最近、自転車事故のニュース多いですね。
結論を言うと、自転車保険には加入しないと絶対にダメです。
なぜなら、福岡県では2020年10月1日から自転車保険の加入が義務化されたからです。
今、福岡県だけでなく全国の自治体で自転車保険の加入義務化が進んでいます。
下記に該当する方はぜひ記事を読んでください。
・自転車を利用する方
・上記の家族(保護者)の方
この記事の内容
・自転車保険義務化の流れ
・自転車事故のリスク
・自転車保険の選び方
・自転車保険の注意点
自転車保険義務化の流れ

自転車事故による高額な賠償請求が起きたことがきっかけになっています。
2008年に神戸で発生した事故では、小学生(11歳)が夜間に自転車で走行中に女性と正面衝突し、女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識不明の重体になりました。
2013年の裁判では、この小学生の保護者に対して約9,500万円の賠償金支払いが命じられました。
自転車保険加入の対象者
・自転車利用者
・児童等(18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある者)が自転車を利用する場合、その保護者
・事業者(事業活動として従業員に自転車を利用させる者)
・自転車貸出業者
簡単に言うと、高校生までの子供が自転車事故を起こすと、親(保護者)が賠償責任を負うことになります。
福岡県の住民だけでなく、他の地域から福岡県に来て自転車を利用する場合も自転車保険加入が義務化されます。
罰則
罰則はありません。
ただし、自治体の条例違反になる可能性があります。
自転車事故のリスク
自転車の事故には『加害者になる場合』と『被害者になる場合』があります。
加害者になる場合
自分が自転車を運転して他人や他人のモノを傷つけてしまう場合です。
法律上、損害賠償責任を負うことになります。
特に相手が死亡や後遺症が残った場合などは賠償金も高額になります。
被害者になる場合
他人の運転する自転車と事故に遭う場合です。
入院や通院、手術、最悪の場合は死亡する可能性もあります。
自転車保険の選び方

加害者・被害者のリスクをカバーできる保険を別々に選ぶか、セットで選ぶかの方法があります。
別々の保険を選ぶ
加害者になった場合のリスク・・・個人賠償責任保険
被害者になった場合のリスク・・・傷害保険
セットになっている保険を選ぶ
自転車保険(個人賠償責任保険+傷害保険)
個人賠償責任保険とは
自転車事故に限らず、日常生活で相手に対し損害賠償責任を負った場合の保険です。
最低でも保険金額が1億円の補償がある保険を選びましょう。
≪個人賠償責任保険の補償対象となる例≫
・飼い犬が他人に噛みついてケガをさせた
・他人の家の窓ガラスを割った
・スポーツで他人にケガをさせた
・買い物中に商品を落として破損させた
・結婚式で料理を落として他人の洋服を汚した
傷害保険
自分が日常生活でケガや後遺障害を負ったり、または死亡した場合の保険です。
≪傷害保険の基本的な補償例≫
・通院
・入院
・手術
・死亡、後遺障害
個人賠償責任保険、傷害保険(特約)、医療保険のいずれも加入していない場合・・・自転車保険
すでに加入している保険がある場合・・・足りない保険だけを追加
自転車保険を選ぶ際の注意点

加入している保険を確認する
自動車保険や火災保険に加入していると、個人賠償責任保険が特約としてすでに付加していることがあります。
更に生命保険の傷害特約や医療保険に加入していれば、新たに自転車保険に加入する必要はありません。
補償が重複すると無駄に保険料を支払うことになるので事前に確認しましょう。
自動車保険と同時に更新するので忘れることもありません!
もちろん医療保険にも加入しています
家族で加入する
家族で別々に加入するよりも、一契約で家族全員が補償される保険を選ぶと、保険料が安くなります。
示談交渉は任せる
示談交渉は当事者同士が行うと難航し、トラブルの元になりやすいです。
代行サービスが付帯されている保険を選んでプロに任せるのがいいと思います。
示談交渉の進め方や賠償金が変わる可能性があるので、選んでおきたいサービスです。
おわりに
本記事は、自転車保険の義務化に伴う保険の選び方と注意点を書きました。
・自転車事故の加害者になると高額な賠償金が発生する事例が増えている
・福岡県では2020年10月1日より自転車保険の加入が義務化、全国的にもその方向
・慌てて加入せず、まずは加入している保険に付帯されていないかを確認する
自転車は免許も必要なく、気軽に利用できるので事故について軽く考えがちです。
しかし一度事故を起こすと、加害者・被害者ともにその後の人生が大きく変わることになります。
自転車保険の毎月の支払保険料は数百円程度で経済的負担も軽く、それで大きな補償と安心を得ることができます。
備えをしっかりと行ったうえで、周りへの配慮を欠かさず、責任感を持って自転車を利用しましょう。